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2019.10.28 16:37

ガイソーグを纏ったナダという弱い男

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どーも、おさだです。
現在放送中の「騎士竜戦隊リュウソウジャー」で演じさせて頂いてる「ナダ」という役について自分なりに考えた事などを書こうかなと。

寂しい男です。ただ、共感してもらえる人は多いのではないかと思っています。

僕は非常に共感していて。
衣装合わせの時、「ガイソーグの鎧について」
製作陣から熱弁され、まずこのガイソーグに対する
想いを思い切り感じました。

それと同時にとても責任重大だなとも。笑
呪われた鎧を着る「ナダ」こそキーになる。

台本を読む前はどんな人間なんだろうと思いましたが
読んだあと、あまりにもシンパシーを感じてしまったので、ほとんど内面的役作りは不要でした。

自分にとても似てる。その感想に尽きました。

科捜研の相馬が「自分のなりたい姿」ならば
今回のナダは「自分の内面にある姿」な気がして。

自分の中にある劣等感や憧れをストレートに出せれば
思い描くカタチになりそうだなと。

闇属性と言いますか。
「劣等感や弱さを隠す為に、明るい自分を演じて気丈な振る舞いをしている」
ナダに関しては本当に複雑な内面の男だなと思う反面、多くの人に共感してもらえる、感情移入してもらえる役に出来たらなという思いのみであまり作り込まずにやらせてもらってます。

若くてキラキラ輝いているリュウソウジャーのメンバーとお芝居していると
自然と「いいなぁ。素敵だなぁ。」と感じていたオサダの感情すら、ナダに引っ張ってこれたし、「俺は俺の持ってるもので勝負しよう」
この感情こそが、ナダそのものだと感じました。
なりたい姿であり、同時に羨望と憎悪の対象であったコウ役のハヤテとは
本当にたくさん話をしました。
話す中で、彼の若さから溢れ出る真っ直ぐな考え方や取り組み方、不器用さまで
全部を覆う弾ける魅力が、現場でセリフのやりとりをする度に幾度と無く突き刺さり、自然とナダの弱さを引っ張り出してくれた気がします。
今回の「憎悪の雨が止む時」というタイトルは、本当に秀逸だったのではないでしょうか?
一人で雨に打たれていたナダを、コウ達みんなで救ってくれた。
いつか誰かが自分を包んでここから連れ出してくれるのを待っていた。
それを感じたみんなが、バンバの叫びが、ナダを自分自身へと立ち向かわせた。
僕はそう解釈しています。

ナダは
自分が一番、自分の弱さを知っていて
自分が一番、そんな自分が嫌い。
そんな人間臭さが、全て込みで
彼の生き様なんだと。

だからこそとても強い。
だからこそとても弱い。

現実と結び付けるとすれば、
ガイソーグの鎧は、言うなれば
普段生きている人達が、知らず知らずのうちに己を守る為に纏っている生き様。そんな気もしています。
「弱い自分ではやっていけない」そう意気込んで頑張る人に沢山纏われている、プライドのこと、みたいな。
でも時にはその鎧を脱がなければ
どちらが本当の自分なのか分からなくなってしまう。
そんな気持ちも込められればなと思いながらやってます。
まぁちょっと壮大過ぎかもしれませんが。笑

とにかく、彼は大きな仲間の優しさで救われました。

今度は、自分の意志で。

ガイソーチェンジ。


オサダ。