映画『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』大ヒット御礼ファン感謝祭が行われました。
その模様をお届けします!

--主人公・春田創一役の田中圭さん、ご挨拶をお願いします。
皆さん、こんばんは。田中圭です。今日は大ヒット御礼舞台挨拶でまさかの(牧凌太役の林)遣都と瑠東監督の3人です(笑)。時間のゆるす限り、皆さんと一緒に楽しみたいと思います。よろしくお願いします。
会場にお越しのお客様に鑑賞回数を聞いたところ、ほとんどの方が2回以上、中には24回観た方もいらっしゃいました。
すごい!僕たちより台詞覚えてますね(笑)。
--映画をご覧になった方から感想は届いてますか?
映画の公開日前日、ドラマ『あなたの番です』の撮影現場で(事務所の)後輩の前原(滉)に翌日の予定を聞いたら「何もないです」と言っていたので観に行ってもらったら「めちゃくちゃ面白かった」と言ってくれました。役者仲間も観に行ってくれていたり、今朝はナインティナインの岡村(隆史)さんからも「観たよ、めっちゃ面白かったで」と言って頂きました。
ここでファンの皆さんが選ぶ『劇場版おっさんずラブ』の好きなシーンが発表されました。
第3位:橋の上の春田と牧のシーン
ちょっと意外ですね。このシーンは遣都のアドリブが本当にひどかったんです(笑)。
ト書きがないシーンで牧が(アドリブで)突然ネクタイをグイってするし、まさか髪に付いたきんぴらごぼうを食べさせられるとは思わなかったです(笑)。断ってるのに「いいから、いいから」って食べるまでやめないんです(笑)。あのシーンは何度も撮り直して毎回(アドリブが)変わるので、どれが採用されたか覚えてないです(笑)。
居酒屋「わんだほう」でちずと牧がお互いを励まし合ってる時の牧の台詞もアドリブなんです。(劇中で瑠東監督の私物の時計を使っていた牧が)急に「これ、時計買ったんだ。先行投資。(瑠東監督にかけて)ルトゥっていうの」って。そんなアドリブあります?すごいドヤ顔で言ってました(笑)。
第2位:サウナのシーン
これは納得です。日本映画史に残る名シーンです(笑)。
--このシーンもアドリブが多く、動きがあまり決まってない中で撮影されたと聞きました。
動きを決めても皆その通りにやらないので、何をしてくるか分からない遣都と鋼太郎さんを僕がただただ止めていました(笑)。
サウナに水を掬う柄杓があって、遣都が1発目の武器としてその大きい柄杓を使おうとしていたのでそれを止めた記憶があります。その柄杓を最初に使ってしまうと他に武器がなくなってその後何もできなくなるので、それを使うのはやめてくれと言いました(笑)。
--皆さん真剣にやっているからこそあれだけ面白いシーンになったんですね。
鋼太郎さんはふざけてますけどね(笑)。1発目「ポン!」と叩いた時すごく楽しくなっていたと思います。鋼太郎さんが遣都を叩くなんて知らなかったので、僕も思わず笑いながら「何してるんですか!」と止めにいったら、鋼太郎さんもニヤッとしていました(笑)。


1位:ラストシーンの春田と牧
--実際の撮影もこのシーンが最後でしたか?
最終日に撮りましたが、オールアップしたのはサウナのシーンでした。
撮影当日、瑠東監督が鼻をすすったりセンチメンタルになっていて、それが遣都と僕にも伝染してこのシーンを撮るのは大変でした(笑)。
このシーンの撮影が始まったばかりの時に瑠東監督がウルウルしていて、僕は映画のラストとしてすごく好きなシーンなので頑張ろうと思っていたら遣都もウルウルきてて、それで僕ももらっちゃって。「冷静にやろう」と努めたシーンなんですけど「そうでしたっけ?」とか言ってるので、遣都に1つ文句言ってもいいですか?(笑)
サウナのシーンでオールアップした時に皆一言ずつ挨拶をしたんです。僕は今回センチメンタルにしたくなかったので泣かないと決めて感謝の思いを伝えていたら、遣都が泣いたんです。「彼なりに思うところがあったんだな、一緒にやれてよかったな」と思ってその後すぐ遣都に「泣いてたね」と話したら「あ、全然違うこと考えてました。圭くんの話1つも聞いてないです。」と言われて「お前、器用か!」と(笑)。僕が話しているタイミングで、連続ドラマから映画までの1年間を自分で振り返って泣いてたんです。本当にそういうことをやるんですよ。すごくショックでした(笑)。
ここで、会場の皆さんからの質問コーナーが行われました。
--インタビューで『おっさんずラブ』のドラマが終わってから映画の撮影に入るまで、期間が空いているので戻れるか不安だったけどすぐに戻れたという記事を読みました。『おっさんずラブ』ならではの現場の空気感があれば教えてください。
この作品は瑠東監督がいて、スタッフがいて、僕たちキャストがいて、ドラマの時から何とも言えない一体感がありました。家族ではないけど家族みたい、友達ではないけど友達みたい、共演者だけど共演者ではないみたいな、説明し難い絆が生まれました。
僕がクランクインしたシーンが冒頭の「ゴーホーム」と叫ぶシーンで、(撮影するまでは)すごく不安だったんですが、スタッフもドラマの時とほぼ変わらなかったのでスーッと役に戻ることができました。
ドラマが終わってからもずっと春田と牧は愛を育んでいるわけで、そこを僕たちがきちんと表現できるか不安でしたが、遣都が変わらず牧でいてくれたので(その不安は)杞憂に終わりました。皆がそのままでいてくれたからすぐ戻ることができたという事に尽きると思います。武川やマロがドラマの時よりパワーアップしていて、その世界観に沢村さんや志尊がすんなり入ってきてくれて、本当に感謝しています。
ここでこの日出席できなかった吉田鋼太郎さんのビデオメッセージが上映されました。
瑠東監督、林遣都さんへのメッセージが流れたあと「圭くんには特にいう事はありません」との映像が流れ、会場からは笑いが起きました。

--去年の連続ドラマからおよそ1年半、一緒に駆け抜けてきた林遣都さんへメッセージをお願いします。
『おっさんずラブ』で共演させて頂くまで、もちろん存在は知っていましたしお芝居も見ていましたが、実際に対峙して遣都のパワーや情熱をひしひしと受けることができて本当にとにかく楽しかったです。この作品がここまでピュアなラブストーリーだと思ってもらえるのは、遣都が牧という男を生きてくれたからです。そうでなかったら春田はあんな風になってないし、すごく感謝しています。めちゃくちゃ楽しかったです。これから先も付き合いは一生ものだと思ってるので改めて言葉にすることはないですが、1つだけ言うとするならば「たまにずれてるから気をつけろ (笑)。」
本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
--最後に皆さんにメッセージをお願いします。
今日はありがとうございました。皆さんのおかげで大ヒット舞台挨拶をすることができました。そしてこれからもっと沢山の方に観て頂けたらと思っています。映画なので興行的なこともありますが、観てくださった方が満足してくれることが1番嬉しいです。今日は「そんなに観る!?」というくらい観てくれている方が沢山いて、全国の(生中継をしている)会場でもきっと(今日が)初めてじゃない方も多いんだろうなと思います。
この作品は皆に届くものがいっぱいあると思うので、まだ『おっさんずラブ』の世界に触れたことがない人達にもこの作品を届けたいという思いが強いです。僕らも皆さんと同じように映画館に観に行くので、皆さんもこの作品を知らない人を1人でも多く巻き込んでくれたら嬉しいです。今日はお忙しい中来て下さり本当にありがとうございました。


映画『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』は全国東宝系にて絶賛公開中です!是非劇場でご覧ください!

©2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会
配給:東宝

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