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ベルサイユのばら

introduction

「日本のマンガ史上、空前のベストセラーとなった池田理代子原作の実写映画化!」

池田理代子原作の「ベルサイユのばら」は宝塚での舞台化でも熱狂的なファンを獲得し、テレビアニメも世界各国で放送され今でもファンを増やし続けている。
監督に「シェルブールの雨傘」の名匠ジャック・ドゥミ、音楽にジャック・ドゥミとの名コンビでも知られるフランス映画界の第一人者ミシェル・ルグラン、そしてオスカル役にはハリウッド、ロンドン、パリで行われた400人ものオーディションの末に選ばれたカトリオーナ・マッコール、オスカルに求婚するジェローデル役を演じているのはフェデリコ・フェリーニ監督の「サテリコン」(69)で主人公の学生エンコルピオを演じたマーティン・ポッター。また、オスカルの幼少時代を演じるのは後に、「リーサル・ウェポン2/炎の約束」(89)でヒロインを演じたパッツィ・ケンジット。
すべて外国人スタッフ/キャストを起用し、フランスで撮影するという、日本映画史に例を見ない革新的なスタイルで製作され、映画も大ヒットした。
フランスでの撮影はCNC(フランス中央映画庁)の全面協力によりパリ近郊で行われ、ジャルジェ将軍家はパリの東にあるジョシニー城で、ラストのバスティーユ襲撃シーンはパリ北方60キロのところにあるサンリスで撮影された。
また、当時禁止されていたベルサイユ宮殿内での撮影も、プロデューサーの熱意で許可された。舞踏会シーンの「ヘラクレスの間」、壁面一体の鏡が輝く長大なギャラリー「鏡の間」等、本物の豪華さと重厚さが映画に深みを与えている。

story

1755年、ルイ15世統治下のフランス。代々国王の警護にあたるジャルジェ将軍家に、母の命と引き替えにひとりの女の子が産まれた。子どもが全て女であったことから、ジャルジェ将軍はこの子をオスカルと名付け、乳母の孫アンドレを遊び相手に、男として育て、自分の跡継ぎとすることを決める。
立派な軍人に成長したオスカルは、オーストリアから嫁いできた王妃マリー・アントワネット付きの近衛隊に配属され、アンドレも王宮の厩番の仕事につく。ベルサイユ宮殿での貴族たちの華麗な生活。しかしパリの街に出てみれば、路上は貧困にあえぐ人々で溢れていた。貧しさのために体を売ろうとする少女ロザリーに出会ったオスカルは貴族や王家のあり方に疑問を抱くようになる。
廷臣のポリニャック伯夫人に乗せられるまま浪費の限りを尽くし、ルイ16世という夫がありながらスウェーデンの青年貴族フェルゼンと浮き名を流すアントワネットに、平民は疎か、貴族からも非難の目が集まる。オスカルは、アントワネットに一途な恋を捧げるフェルゼンにいつしか恋心を抱く。生まれて初めてのドレス姿でフェルゼンと踊りを踊るオスカル。しかし、男として生きる彼女が、主君の恋人を奪うわけにもいかない。オスカルはアントワネットの近衛隊から、荒くれどもの集まる衛兵隊への転属を希望し、軍人として生涯を全うする決意を固める。
悪名高い「首飾り事件」を発端に、ついに革命の火蓋は切って落とされる。オスカルは、上官から下された平民への発砲命令を拒み、ついには父ジャルジェ将軍とも袂を分かつ。幼なじみアンドレの想いをついに受け入れたオスカルは、彼と共にバスティーユ襲撃に参加するのだが……。

cast & staff

製作:山本又一朗

原作:池田理代子(「ベルサイユのばら」)

監督:ジャック・ドゥミ

脚本:パトリシア・ルイジアナ・ナップ
撮影:ジャン・パンゼ
音楽:ミシェル・ルグラン

美術:ベルナール・エヴァン
衣装:ジャクリーヌ・モロー
製作管理:アニエス・ヴァルダ 

字幕翻訳:池田理代子

出演者:
オスカル:カトリオーナ・マッコール
アンドレ:バリー・ストークス
マリー・アントワネット:クリスティーナ・ボーム
フェルゼン:ジョナス・ベルクシュトローム
ジャルジェ将軍:マーク・キングストン
ポリニャック伯夫人:スー・ロイド
ロザリー:シーラ・マクロード
ルイ16世:テレンス・バッド
ジェローデル伯爵:マーティン・ポッター
ローアン大司教:グレゴリー・フロイ
ベルナール:マイケル・オズボーン
乳母:コンスタンス・チャップマン
ロベスピエール:クリス・エリソン
ニコラ・ド・ラ・モット:マイク・マーシャル
王太子:ポール・スペリアー

production

上映時間 124分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(東宝)
公開 1979年3月3日

製作:キティ・ミュージック・コーポレーション
製作提携:資生堂/日本テレビ/東宝

配給:東宝