朗読劇 季節が僕たちを連れ去ったあとに 『寺山修司からの手紙』山田太一編(岩波書店刊)より









朗読劇 季節が僕たちを連れ去ったあとに



■プロット


寺山修司にその晩年まで寄り添った田中未知と、寺山の親友・山田太一は、ふたりが大学生当時に交わしていた書簡を振り返ってみる。 大学時代にネフローゼに侵されて約三年間入院していた時期にふたりは盛んに手紙を交わしあったのだ。 物語は、何度も死の淵をさまよいながらも文学的野心を燃やす若き寺山と、時に彼を見舞い、手伝い、あるいは文学論を交わし、恋敵ともなった山田太一との交流を描く。
二人の創作や、読書から得た多様な引用、あるいは寺山と故郷の恩師・中野トクとの文通などもふたりの交流に華を添える。

やがて寺山は健康を取り戻し、山田は大学を卒業し、社会へと出て行く。多忙のため一時は疎遠になってしまったふたりだが、寺山はその晩年に山田の描くテレビドラマを目にして、 どうにも他人事とは思えず、再び連絡を取って旧交を温めることになった。そのドラマ『早春スケッチブック』は、当時の寺山のように病に侵され、余命幾ばくもない主人公が、 さかんに既成の常識、道徳観に異議申し立てをするような内容であった。
死を目前にしても己の体をいたわることよりも、その生命を輝かせることを優先するその姿は、まるで寺山そのままのようであった……。 書くことで自分を隠し続けてきたとも言われる寺山修司が、赤裸々なまでに素直で率直な一面を見せた、稀有な友情を描く。
広田淳一



自分がそうなりたいと思える人や理解したいと思えるような人を、人は愛するものです。
寺山修司はこの山田太一という一人の友人がいて、精神的にも身体的にも九死に一生を得たと私は信じています。
この書簡から見て取れる二人の関係の比類なさ。けっして慣習的な言葉におさまるものではないでしょう。
過去を現在に生かすことは、いくらでも可能だと考えます。
現在の若者たちが豊かさの中で失ったもの、それがこの書簡の中に織りなして隠れている気がします。自然な共感がわくときは、それを自己の行為に注ぎこむだけでいい。
若い時分のことばと行為は、永きにわたって若者だけに掴みとれる特権でもあると思っています。
あらゆる時代のあらゆる若者に妥当すると信じて。(略)

田中未知
過去から現在、現在から未来『寺山修司からの手紙』より抜粋。




■公演概要

日時:2016年11月16日(水)~20日(日)
会場:六行会ホール
     (東京都品川区北品川2-32-3/京浜急行「新馬場」駅[品川駅より2駅]北口徒歩2分)

公演に関するお問い合わせ:トライストーン・エンタテイメント
                          TEL:03-3422-7520(平日12時~17時)

■キャスト

寺山修司  役 山田太一  役
11月16日(水) 19時 間宮祥太朗
間宮祥太朗
  玉置玲央
玉置玲央

17日(木) 19時 間宮祥太朗
間宮祥太朗
  玉置玲央
玉置玲央

18日(金) 19時 山口翔悟
山口翔悟
  矢崎広
矢崎広

19日(土) 13時 山口翔悟
山口翔悟
  矢崎広
矢崎広

19日(土) 17時 首藤康之
首藤康之
  中島歩
中島歩

20日(日) 14時 首藤康之
首藤康之
  中島歩
中島歩
※開場は開演の30分前です。
※各公演によってキャストが異なりますのでご注意ください。

■チケット ※11/11 当日券情報更新

一般発売:10月16日(日)10時~
チケット料金:5,400円(税込)

チケット取扱い:ローソンチケット
TEL:0570-084-003(Lコード:33163)/ 0570-00-0407(オペレーター対応)
URL:http://l-tike.com(パソコン・携帯共通)
店頭販売:ローソン・ミニストップ店内Loppiで直接購入頂けます。

【当日券情報】   <当日引換券>
   ローソンチケットにて一般前売り終了後より公演前日まで、当日引換券を販売致します。
  <当日券>
   開演の1時間前より、劇場にて販売致します。
   (受付:開演1時間前 / 開場:開演30分前)

チケットに関するお問い合わせ:ローソンチケット
TEL:0570-000-777(平日10時~20時)



■スタッフ

構成+演出 広田淳一
照 明 松本大介
音響 効果 角張正雄
衣 裳 山崎朝子
ヘアメイク 小林雄美
舞台 監督 白石英輔(クロスオーバー)
制 作 北原ヨリ子(レッドカーペット)
票 券 熊谷由子(ぷれいす)

プロデューサー 佐藤政治  安部菜穂子  笛木園子(サヤテイ)

エグゼクティブプロデューサー 山本又一朗

主 催 トライストーン・エンタテイメント


寺山修司(てらやま しゅうじ)
1935年生まれ。10代から創作を始め、1954年「チェホフ祭」50首で「短歌研究」新人賞を受賞。 以後前衛短歌の旗手として短歌の世界をリードするとともに、詩、俳句、小説、演劇、映像とジャンルをこえて旺盛に作品を発表し続ける。 1967年には「演劇実験室・天井桟敷」を結成し、国内外で高く評価された。1983年逝去。 主な著書に『寺山修司の戯曲』『地獄篇』『暴力としての言語』(いずれも思潮社)、『寺山修司全歌集』(風土社)など。 生前に刊行された著作は140冊をこえる。


山田太一(やまだ たいち)
1934年生まれ。早稲田大学卒業後、松竹で木下恵介監督のもと助監督を務める。1965年、脚本家として独立。 以後、「男たちの旅路」「岸辺のアルバム」「早春スケッチブック」「ふぞろいの林檎たち」「キルトの家」「時は立ちどまらない」「ナイフの行方」 など数々の名作ドラマを手がけ、NHK放送文化賞、向田邦子賞、菊池寛賞などを受賞。戯曲・小説・エッセイも精力的に執筆し、 『異人たちとの夏』(新潮社、山本周五郎賞受賞)、『月日の残像』(新潮社、小林秀雄賞受賞)などがある。


田中未知(たなか みち)
1945年生まれ。作曲家・プロデューサー。「演劇実験室・天井桟敷」の旗揚げからのメンバーとして制作・照明を担当。 自らの創作活動のかたわら、寺山修司の死までの16年間、公私にわたるパートナーとして彼を支えた。 主な著作に『質問』(アスペクト)、『空の歩き方』『寺山修司と生きて』(新書館)など。

「寺山修司からの手紙」(岩波書店刊)
ⒸTaichi Yamada2015 ⒸMichi Tanaka(寺山修司書簡・日記)Ⓒ寺山偏陸2015(寺山修司既出作品)



広田 淳一(ひろた じゅんいち)
劇作家・演出家・脚本家。1978年生まれ。東京大学在学中に「ひょっとこ乱舞」を旗揚げし、現「アマヤドリ」主宰。 全作品において脚本・演出を担当。2009年、2010年と連続して「アジア舞台芸術祭 Asian Performing Arts Festival」演出家として招聘される。 2011年韓国演出家協会主催の「アジア演出家展」に参加。ソウル現地俳優とともにモリエール「ドン・ジュアン」を発表し、好評を博す。 2004年『無題のム』が日本演出家協会主催、若手演出家コンクール最優秀演出家賞受賞。2011年『ロクな死に方』2012年『うれしい悲鳴』で劇作家協会新人戯曲賞優秀賞受賞。
http://crg.jp/creators/junichi_hirota.html